「長崎の大地と空を知る -『ジオ長崎』」ーーーー長崎県地学会 副会長 武内浩一氏(9月4日)

 長崎県地学会が「ジオ長崎」を出版しました。
 この本の特徴は地質学以外に気象地震・災害・エネルギー関係などのテーマも取り上げ、人と地球の関わりを知ることができる点です。
 1部は最新の地球科学から見た長崎ということで長崎県で発見研究された特筆すべきテーマを取り上げています。
 第2部はジオツアーガイドと称しまして、特徴的な18カ所を紹介しています。
その中からいくつか紹介します。
 軍艦島の地下から恐竜化石が発見され、長崎にも中生代の地層が存在することが判明しました。茂木海岸でもアンモナイトや恐竜の骨が見つかり、野母半島では日本最大級のティラノサウルスの歯も発掘されました。
 雪浦半島の変成岩からは、日本で2例目となるダイヤモンドが発見され、観察可能な唯一の場所として注目されています。
 こういった本を読んで一人でも多く地学に興味を持っていただいて、この世界にどんどん飛び込んできて欲しいと思っております。